チョコレートに同封された金色のチケットを見つけた人だけに
不思議なチョコレート工場を見学する権利が与えられる話。
原作小説の方を先に読んだが、
世界観やキャラクターはイメージ通りに実写化されていて見事だった。
チャーリーの家のゆがみ方や工場内部の色使いなどは
素晴らしいセンスを感じる。
ただ、ウォンカが偏屈で意地悪な性格に変更されているのは残念で、
その結果、クライマックス部分の展開が変わってしまっている。
全編通してウォンカのひねくれた態度がスッキリせず、
ウンパルンパのダンスシーンも茶化している雰囲気が強くて退屈だった。
原作の方がお菓子作りを純粋に愛している人物という印象が強いし、
子供たちもやむなく脱落していく感じがあり、
子供向けの作品としてストレートに楽しめる内容になっている。
非常に話題になり、特に女性ファンの多い映画だが、
ぜひ原作小説にも手を伸ばして欲しい作品。
【関連作品のレビュー】
Charlie and the Chocolate Factory(英語小説)
夢のチョコレート工場(1971年公開映画)
ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年公開映画)
トムとジェリー 夢のチョコレート工場