ある家に集まった男女8人が停電をきっかけに
不自然な現象に巻き込まれていく話。
最初の30分は退屈な会話をボーッと観るハメになるが、
停電が起こったあたりから急速に面白くなる。
家の中とその近所ぐらいしか映らない低予算映画だが、
実は量子力学などをベースにした骨太のSFサスペンス。
登場人物が多くて名前と特徴を把握するのが大変なのだが、
彼らのちょっとした会話や行動が状況を理解するためのヒントになるので
誰がいつ何の話をしていたかに注意しておく方がよい。
ほんのちょっとしたことを伏線として張りめぐらせており、
理系の映画ファンの挑戦心を煽ってくる。
観ているとどんどん頭が混乱していく作品だが、
終盤の急展開といい、非常に練られた完成度の高い筋書き。