バラを盗んだ父親の代わりとなって
娘が野獣の住む城に幽閉されてしまう話。
「美女と野獣」といえばディズニーアニメ版を連想するが、
本作はフランスとドイツの合作映画であり、
ディズニーのものを実写化したものを想像していると大きな期待ハズレとなる。
原作小説には忠実なのかもしれないが、
主人公以外に5人も兄弟がいるのは
あまり設定として活きておらず、ややこしいだけ。
いろいろな説明が散漫としており、全体の状況がつかみにくかったり、
野獣とベルが惹かれ合った描写が薄かったりして
どうにもストーリーの没入できなかった。
家族愛があるのかないのかもハッキリせず、
なぜベルだけが独走して野獣の城に飛び込んだのか、
なぜ家族たちは直ちに後を追わないのか、などが疑問だった。
全体的にテンポも悪く、状況がわかりにくいので
退屈に感じる場面も多かった。
ビジュアルとしては素晴らしいが、
映画としてはあまり楽しめない仕上がりだった。
【関連作品のレビュー】
美女と野獣(アニメ)
美女と野獣(2017年公開アメリカ映画版)
ディセンダント(実写映画)
ディセンダント2(実写映画)
ディセンダント3(実写映画)