最新鋭のヘリが奪われ、原発へ墜落させる危機を武器に
要求を突き付けてくるテロと闘う話。
実際の撮影が難しいシチュエーションのため
多くのCGや特撮が使われていると思われるが、
映像部分のクオリティは素晴らしく、嘘っぽさはない。
ストーリーの軸になる原発に関しても
賛否分かれる世論の様子をうまく取り入れ、
どちらの立場であっても考えさせられるものになっている。
残念なのは脇役の演技が妙に過剰でうるさく、
ヒステリックに騒ぎ立てるノイズになってしまっている部分。
また、現場に大勢の人間がいる割に
調査や対処をしているのはわずかな人数だけ、という不自然さもある。
2時間20分ほどもある長い作品だが、
一番盛り上がるのが開始1時間の時点であり、
そのあとはマイナス面の方が徐々に上回ったように感じた。