サンフランシスコに直撃した大地震により
さまざまな災害が引き起こされる様子を描いた話。
ストーリー自体は単純だが、映像が非常に素晴らしく、
地震災害を描いた作品としては過去最高と言える。
また、主人公の妻が屋上へと逃げる序盤の一場面では
その流れがワンカットでうまくつなぎ合わされ、
絶妙なタイミングとカメラワークが見事。
主人公一家がトラブルを回避していく様子はやや都合がよすぎるが、
登場人物たちに感情移入しやすいのもよい。
災害ものは根本的な解決ができないので
ストーリーとしては逃げ延びた段階で終わるのは仕方がないが、
全体的にテンポもよく、迫力のあるシーンが連続し、
退屈せずに楽しめるパニック映画としてはよくできた一作。