今の20歳前後の青年が、母親と友達のように接することについて
昔の母親像といかに変化したかを書いたもの。
1970年前後に生まれたバブル世代と呼ばれる人たちが
ちょうど大学生の親となる年代となった。
そして反抗期や照れによって母親と距離を置いていた以前の世代と異なり、
2人で買い物や食事に行ったり、いろいろなことを話し合ったりするという
最近の親子関係について解説していく。
いわゆる母親に依存して社会性に欠けた「マザコン」とは違い、
母親と対等な関係を築く「ママっ子男子」と表現されているが、
大学生と関わる学校関係者やバイト先となる店舗関係者、
新入社員として迎える企業関係者は
彼らの中の母親像がどういうものかを知っておくと参考になる。
ただ、著者の考察や分析というよりも
若者のインタビューやLINEのやり取りの紹介にページが割かれており、
調査した報告を読ませているだけという内容。
残念ながら、彼らとの接し方や注意点など、
人間関係を築く上でのポイントなどは書かれていない。