なかなか芽が出ない女優の卵と
自分の店を開くことに思いを馳せるジャズピアニストの話。
ミュージカル作品として音楽やダンスを楽しめるものの、
そのボリュームや歌のクオリティはそこまでではなく、
それらだけを期待して観るにはやや物足りない。
しかし映画としては歌やダンスシーンに時間を取られる分、
割と中身の薄い単純なストーリーになっており、
そこまでグッとする要素を感じなかった。
未練が残る結末は好みが分かれるところで、
スッキリしない筋書きにしたことで魅力が増したかと言われると
その必要は必ずしもなかったように思う。
アカデミー賞関連で話題になった作品だが、
映画としてはまずまずのデキといった印象だった。