余命わずかであることが発覚した男性が、
自分の妻の再婚相手を探そうとする話。
経済的にもそれほど苦労している様子もなく、
性格的にも自立できそうな妻なので、
主人公が急いで再婚相手を探そうとする必要性がわからない。
しかも妻にも再婚候補の男性にも事情を隠して
裏で手配を進めようとする流れにも無理がありすぎる。
何よりもっとも繊細に扱うべき息子に関して
なんら事情説明や説得をする様子もなく、
蚊帳の外に置いたまま話を進めるのは
とても家族想いの主人公とは言えないだろう。
善人ぶって見える薄っぺらい主人公のキャラクターや
とりあえず感動的な雰囲気を出しておこうとする演出が
とにかく鼻につくばかりで、まったく入り込めなかった。