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母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。

母親の死の前後について、生活や気持ちの変化を描いたもの。

病気が宣告されて徐々に弱っていく様子や、
死後の周囲の変化、母親が元気だった頃の想い出を
行ったり来たりしながら母親の存在の大きさを表すのが秀逸。
生きていた頃は特別視していなかったことが
実は貴重で大きな影響を持っていたことがわかる。

泣き叫ぶわけでもなく淡々とした雰囲気が逆にリアルで、
多くの人がいずれ経験するであろうことが追体験できる。
いるのが当たり前だった家族が死ぬことが
どういうことかということを味わえる良作。

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