少しずつ仲を深めた高校生カップルだが、
彼女の方が重い病気にかかってしまう話。
原作小説・映画ともに非常に話題になった作品だが、
割とありがちな設定で新鮮味を感じる部分がなく、
世間で言われたほどの感動は味わえなかった。
主人公2人のやり取りに微笑ましさは感じるものの、
大切な人が死ぬことで感動や涙を誘おうとする作風が
どうにも薄っぺらく感じてしまう。
過去と現在を行き来しながら見せていく展開も
特に効果的には思えず、現在の場面が余計に思えた。
身勝手な主人公で感情移入もしにくく、
安易な手法で悲劇を演出しただけの作品。