バウンド

バウンド (字幕版)

「マトリックス」で有名なウォシャウスキー兄弟が
マトリックス以前に監督をした作品。
SFでも特撮でもなく、あるアパートを舞台にしたサスペンス。

レズビアン同士ということで親交を深める冒頭30分は
一体何の話なんだと思ったが、
その後の金の引き渡す場面から一気にこの映画の本編が始まる。

主役と思われていたアパートの管理人代理の女性は一気に影が薄くなり、
マフィアの一員シーザーとバイオレットが素晴らしく存在を大きくしていく。

最後まで観てしまえばそれほど大した筋書きではないものの、
中盤の迫力とドキドキ感は見事。
常に「何かありそう」なカメラワークや見せ方が続き、
結末を迎えるまでずっと落ち着かない居心地の悪さ。それが素晴らしい。