ホームページに掲載していた商品画像や文章が
別のサイトに無断流用されたということで戦った記録。
著作権という、確実に存在していながら
実際にトラブルになると証明するのが非常に難しい問題で
一体どうやって解決していくのかは興味深いところだが、
作者の書き方が妙に偏っているのが気になる。
敵対する二者のうちの一方が書いた本なので
どうしても主観的な表現になるのは仕方がないが、
それにしても感情的だったり嫌味を言いたがりすぎの傾向がある。
自分にとって得な行動をする人はいい人・良識のある人で
損な行動をする人はすべて非常識、というような書き方が多々あり、
自分の請求を棄却した裁判官に対しては
「ばつが悪そうに小声で判決を言った」とか
「嫌われていたのでしょう」などと表現するところは非常に後味が悪い。
訴えた相手の言動にしつこくしつこく文句を言うのは性根が悪すぎる。
自分の考えや行動に間違いがないと自信があるならば
なおのこと紳士的、中立的、客観的に説明して欲しかったところ。
下手すぎる挿絵も相まって、どうにも応援する気が失せる内容が多かった。