命を創り出す研究に没頭したフランケンシュタイン博士が
実験で生み出したクリーチャーによって悲劇の運命をたどる話。
研究に没頭する好青年が徐々に狂気染みてくる様子が素晴らしく、
あまりにも辛い悲しみのせいで実験を遂行するしかなかった、という流れが良い。
人々を危険にさらす怪物も、それを生み出した博士も責めることができず、
悲劇が新たな悲劇を呼んでいき、ひたすら切ない展開が続く。
テンポの良さは圧倒的で、まったく気が休まらないまま惹きつけられる。
絵的に美しい場面が多く、ヒロインがまとう赤い衣服の使い方や
裕福な実家の大階段の見せ方がうまい。
1994年公開という古い作品だが、非常に心に残るいい映画。オススメ。