イタリアの小さな村に住む映画好きの少年と
彼と親睦を深める映写技師を描いた話。
村の唯一の娯楽といっていい映画が
村人にとっていかに重要な存在だったかが描かれ、
映画に対していちいち興奮する姿が微笑ましい。
また、映写技師の老人が心から少年を思いやり、
将来を見据えたアドバイスを与え、
あえて突き放す様子が心に響く。
小さな映画館を軸に少年の生涯を描き、
過ぎ去ったさまざまな思い出がよぎる構成が見事。
テンポよく展開しながらも感慨深い気持ちにさせてくれる名作。
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