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バニラ・スカイ

大企業を経営し、数々の女性と付き合うハンサムで人気者である主人公の人生が
とある交通事故をきっかけに、大きく変わっていく話。
スペイン映画「オープン・ユア・アイズ」をリメイクした作品。

序盤は甘いラブストーリーのような展開で「恋愛ものなのか?」と戸惑ってしまうが、
その後、唐突に話の方向性を変え、一気に恐怖を感じる展開に。

そして何がどうなっているのか混乱させられているうち、
終盤で再び大きな転換があるストーリー。
観終わってみると開始から1時間45分ほどは
すべて前フリだったことがわかる。

終盤ギリギリまでは主人公の錯乱ぶりに
観ている方も「これは何の話なんだ」と混乱させられるが、
クライマックスの大きな展開には非常に興奮した。

最後の解説できちんと理解するには相当ややこしく、
ポイントになる場面を何度も観直さないとハッキリ理解できないが、
それでも大きな魅力のある作品。
人に薦めるには躊躇してしまうほど取っつきにくいが、観る価値はある。

■↓■↓■↓■以下、事実の流れの解説(色反転にて表示)■↓■↓■↓■

冒頭のパーティにてデヴィッド(トム・クルーズ)とソフィア(ペネロペ・クルス)が出会い、
意気投合して一晩話し明かす。デヴィッドはソフィアに強く惹かれてしまう。

それをジュリー(キャメロン・ディアス)が嫉妬し、
デヴィッドを車に乗せて無理心中を図る。
この時点でジュリーは死亡し、デヴィッドは顔を中心に大怪我を負う。

ソフィアに会いにダンス教室に行き、
週末に会う約束を取り付ける。

その後、テレビ番組を観ながらソフィアに電話をする。

夜のクラブへソフィアに会いに行くが、
ソフィアはブライアンを連れて来ており、
2人きりで会えなかったことにイラ立つ。
「1回しか会っていない」という話から
ダンス教室で会ったことはカウントされていないことにも憤慨。

ブライアンに悪意はなく、
マスクを取ってソフィアと接するようアドバイスしてくれる。
しかし機嫌を悪くしたデヴィッドは2人とケンカ別れし、路上で寝てしまう。

ここでLEによる「リアルな夢」が開始(※A地点とする)。
その証拠に、機械が動き出す電子音のような効果音が挿入されている。

実際にはこの後、目を覚まし、弁護士トミーの協力で
会社へ復帰を成功させた。

しかし絶望を感じていたデヴィッドは何ヶ月も引きこもった上にLEと契約。
そして薬を飲んで自殺。
そのまま身体はLEに運ばれて冷凍保存される。
が、夢と現実との分岐点をA地点に設定したため、
現実でのこのあたりの記憶は消されている。

死後、3日間に渡るお別れ会の開催や
そこへソフィアが来てくれたことは知らなかったが
エレベーター内でLEの救護員から聞かされる。

A地点以降のソフィアとの付き合いや
精神科医もすべてデヴィッドが作り出した妄想。
混乱気味だった生活風景もすべてただの悪夢だった。

そして、再び「リアルな夢」を観る流れに戻るか、
冷凍保存から蘇生し、150年が経過した現実世界で
生きていくかの選択肢を迫られる。

現実世界ではソフィアはもう生きていないだろうし、
デヴィッドの財産もどれだけ残っているかはわからない。
プログラムは修正されたため、夢に戻ったとしてももう悪夢を見る心配はない。

デヴィッドは現実世界を選んだ(屋上から飛び降りることが意思表現になる)ので
冷凍保存が解除され、声を掛けられて起きる。

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