レビューブログ【レブログ!】

映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書の感想(ネタバレなし)が6000件以上!


エンゼルバンク -転職代理人-<全8話>

転職を題材にしたドラマ。原作マンガはチェック済み。

転職したい人をサポートする転職代理人として
さまざまな人たちと接する主人公が
その過程で会社や社会の仕組みを鋭く知っていくのが原作の魅力だったはずだが、
どうにもこのドラマはそのあたりの魅力をはきちがえているとしか思えない。

主人公に指示を出す海老沢や桜木から
建前や感情ではない、会社の真理となるヒントを出され、
そこから本当の意味に気づいたり、
いい会社、悪い会社の違いを線引きする力を手に入れるのが面白いはずなのだ。
サラリーマンが読んでハッとしたり、会社の実情に頷いたりさせられた原作の内容は
単なる人情で片付けようとする安っぽいドラマに仕上がってしまった。

ダラダラと愚痴ったり感情で動いたりする主人公は
単にイライラするだけで、会社のことをわかっていない甘ちゃんにしか見えない。
サラリーマンが読んで新鮮な視点を感じられたマンガが
サラリーマンが観て「会社はそんなに甘くないだろう」と
思ってしまうドラマになってしまった。
面白い原作なだけに非常に残念。ドラマがイマイチでも原作をぜひ。

【関連作品のレビュー】
エンゼルバンク(マンガ)

総アクセス数