いろいろな部品や機械を作る中小企業を取り上げたマンガ。
その中での苦労や工夫、クセのある人物などを紹介する。
面白いことは面白いのだが、前半部分はまだ慣れていないのか、
マンガとして読みづらい部分や好きになれない表情が多い。
特に手書きで書かれた文字部分が読みにくい形だったり
変なところで改行されていたりする。
説明するためにやたらと文章ばかりかかれていたりして
マンガとしての意味がないように感じるところもある。
後半になると勢いも出てきて、面白さがぐっと上がる。
中小企業は個性のある社員でもっているというところがアリアリと語られ、
逆に個性的すぎて迷惑な人なども面白い。
「男泣き」という設定があまり活きておらず、
「泣く」という感覚からは遠かったり、
編集者側の女性たちがイマイチ愛嬌がないのは残念。
今作はあくまでシリーズ最初と割り切った上で。
続巻が出ればおそらく完成度がもっと高まるだろう。
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