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アバター

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映画「ターミネーター2」や「タイタニック」の監督であるジェームズ・キャメロンの新作で、
しかも3D対応ということで世間的にも大きく話題になった作品。

あまりにも話題になっていたので評判先行でイマイチかと警戒していたが、
これが非常によくできていた。

人間が宇宙へと進出し、惑星パンドラでの資源採掘にあたって
先住民であるナヴィ族が障害となるストーリー。
人間側で作りだしたナヴィ族の肉体をアバター(化身)として操作し、
ナヴィ族としての生活を送っていく流れになる。

主人公はアバターについても惑星パンドラについてもナヴィについても
ほとんど何も知らず、序盤でそれらを一気に学習する。
この展開が観ている側も同調しやすく、
特にパンドラの動植物やナヴィの文化を主人公がメキメキと体感していく部分は
同じように好奇心と知る楽しさを刺激されて面白い。

ナヴィ族側のサポートとして協力してくれる人物も
最初はナヴィ独特の不気味な風貌に違和感を感じるのだが、
主人公がナヴィ族の生活に魅力を感じてくるに従って
映画を観ている人もナヴィへの想いが強くなり、
不気味に思えていたナヴィの女性が美しく思えてくるから不思議だ。

この辺はとにかく主人公に完全に感情移入してしまうように作ってあり、
普段と違う世界観を体感できるという映画の基本的な楽しさを味わえた。

さらに、実はこの映画は戦争映画であり、
惑星を侵略する人間側と、自分たちの文化と生活を守ろうとするナヴィ側が
かなり激しくぶつかり合うことになる。
人間は完全に自分たちの利益と都合のために侵略しており、
ナヴィ族に思い入れが強まった映画後半においては
どんどん人間を「敵」と感じるようになってくる。

もちろん観客も人間なわけで、
ナヴィを脅かす人間たちの行動に相当、嫌な想いをさせられる。
こういう不快感をあえて感じさせるという意味では
反戦や環境保護を訴える作品でもある。

戦闘部分だけでなく、ナヴィ族として行動するすべての場面が
非常にクオリティの高い質感とワクワクする雰囲気に満ちており、
こまめに盛り上がりを見せてくれるので
2時間半を超える長時間作品ながら時間を忘れて観ることができる。

前半部分に見せられたあらゆる伏線は終盤にいくに連れて綺麗に活かされ、
無駄を感じない脚本と設定なのも見事。

3Dが話題になったため、3D対応の劇場で鑑賞したが
これまでに3作品の3D映画を観ていたので
3Dという意味では特別新しい感動はなかった。奥行き感も他作品と同レベル。
ただ、素早い動きのある場面では3D映像はブレて見えるので
激しいアクションが多い本作では見辛く感じることがちょくちょくあった。

観終わったときには非常にスッキリとした気持ちになった。
惑星パンドラの世界観とナヴィ族の文化が非常に緻密に設定されていて
未知の世界をたっぷり味わえたというのと、
後半のあらゆる場面で伏線が活きてくる気持ち良さがあった。

そして観客が思う「こうなって欲しい」という展開に
ことごとく応えてくれるのも良い。
世間の騒ぎっぷりにここまできっちり匹敵する作品も珍しい。
3Dが話題ではあるが、それとは無関係に楽しめる映画。

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