唐突にニューヨークに引越した奥さんを主人公に
生活に密着した英会話についてマンガで描かれた内容。
2ページほどの短いエピソードがマンガになっており
そこに出てきたポイントとなるフレーズを
次のページで簡単に解説する、というスタイルは
非常に読みやすくテンポも良い。
奥さんの英語力も、ある程度の単語はわかるけれど
込み入った会話や英語独特の表現はわからないという、
よくある日本人と同じレベルと反応で感情移入しやすい。
非常に残念なのが、英語のセリフの吹き出しに
日本語訳まで印刷されてしまっていること。
勉強のためにまず自分で英語の内容を考えたいのに
すぐ近くに日本語が書かれているため
どうしても視線がそちらに引き寄せられてしまう。
もともとマンガというのは絵と文字を同時に見るため
視野を広くして読もうとする習慣があるが、
この仕様ではそれが仇となってしまうのだ。
意図せず「カンニング状態」になるのは本当に残念。
この本の読者はまず英語の勉強に興味がある人だろうから
もう少し配慮したレイアウトにして欲しかった。