19世紀のアメリカを舞台に、世間のはみ出し者を集めて
サーカスを作り上げたP・T・バーナムを描いた話。
全編にわたって素晴らしい歌とダンスが披露され、
ミュージカル好きでなくても
その圧倒的な迫力とクオリティにグッとくる。
また、筋書きも気持ちのいいサクセスストーリーになっていて
主人公の狙い通りにヒットしていくのが爽快。
主人公自身に芸や身体的特徴があるわけではなく、
プロデューサーとしての手腕を楽しむのも新鮮。
障害者や黒人など、世間から疎まれていた者が
自分の居場所を見つける姿に感動するし、
サーカスに関わる人たちがいい人ばかりなのも救われる。
個人的にミュージカル映画の中で一番好きだった
「ムーラン・ルージュ」を超えた印象。
歌も踊りもストーリーもテンポよく楽しめる傑作。