ファンタジー世界を侵害する悪を倒すため、
勇者となって読み進めていくゲームブック。
鉛筆や消しゴム、ハサミやノリなどを使うが、
ゲームの進行に合わせて
使用する文房具や作業が解禁されていく。
地名や人名などの固有名詞が
妙にややこしくて読みにくいのは難点だが、
謎解きに利用するためにやむを得ないため仕方がないだろう。
最初は文字を当てはめるだけだった謎解きも
徐々に難易度が上がって悩まされるようになる。
答えとして記入するべき言葉が
書籍内で語られる架空の単語か
現実世界の話かが区別できなくて混乱する箇所もあるが、
全体的に中学生程度の知識で解けるようになっている。
ゲームを進めるためにページを切り貼りするので
基本的に1プレイしかできないが、
すべてのページのレイアウトを活かしきった
高い完成度の謎解きには感心させられる。
プレイ開始からクリア後のおまけ謎解きまで含めて
全部で4~5時間ほどかかったが、
解き方がわかった爽快感を定期的に感じることができて
ゲームブックとしては非常に面白かった。
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