貧困にあえぐスラム街の兄弟が
初めてのピザを食べるために努力する話。
インドの貧困生活を生々しく描いた作品で、
幼い兄弟が学校へも行かずに働き、
わずかな金額を稼いでいる様子が辛い。
成長著しいインドだが、
それでも大きな格差があることがわかる。
また、兄弟のピザに対する執着心だけでなく
生きる上での根性やプライドなども垣間見れる展開で、
少しずつピザへの夢に近づいていくところが
サクセスストーリーにも似た爽快感を感じる。
いろいろな社会問題を踏まえつつ
強烈な皮肉を感じる結末も素晴らしい。
終始ハラハラできる緊迫感と
伏線をうまく活かした筋書きが楽しめる良作。
