目立った特技はないけれど
人が大好きな優しい高校生の話。
原作マンガはどのキャラクターも生き生きとしていて
ほのぼのしたエピソードをいくつも楽しめる名作だったが、
映画版はあまりに雰囲気がかけ離れていて観ていられない。
町田くんは運動が苦手なだけで
挙動不審で鈍臭い人なわけではないはずだし、
猪原さんはもっと恋心をひた隠しにするクールなタイプだ。
町田くんが帰宅すると兄弟は駆け寄ってきて
母親はとことん明るくて包容力があるはずだし、
栄さんはサバサバした鋭い意見を持っているだけで
上から目線で偉そうに振る舞う人ではないはずだ。
どのキャラクターも言動やイメージが原作と違いすぎて
せっかくの世界観が台無しになっている。
出会った人たちを次々とファンにしていく町田くんが観れるかと思いきや、
ただ変な動きをする気持ち悪い人を主人公にした駄作だった。
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