発見されるまで時間がかかった孤独死の現場など、
汚れや臭いが染み付いた部屋の原状回復を請け負う
特殊清掃の仕事の様子をまとめたもの。
遺体の残骸や流れ出した体液、
そこに集まってくる虫など
過酷な現場の様子が伝わってくる内容。
次に住む人や近隣住民のためにも
こういった業者が存在するありがたみを再認識できる。
エッセイ向きのほのぼのとした絵柄ながら
腐敗臭が漂ってきそうなエピソードが連続する。
現場の様子から住人の暮らしや死亡時の様子がうかがえたり、
いろいろな反応を示す関係者の態度も興味深い。
普段あまり意識することのない孤独死や自殺の
壮絶な状況を垣間見ることができるエッセイ。