遺伝子操作をすることで
特定の能力を進化させた状態で生まれることが
当たり前になった近未来を舞台にした短編集。
普通の姿の人間が時代遅れ扱いされ、
動物と混ざった獣人のような種族が
そこら中にいる未来という設定は新鮮。
「X-MEN」に出てくる学校を思い出す。
また、身体構造の違いによる妬みや驕り、
いろいろなコンプレックスは
現代人にも通じる皮肉的な味わいがある。
残念なのはページの周囲に余白があるせいで
それぞれのコマが小さくて読みづらい点。
せっかくの世界観に入り込むためにも
もっとページいっぱいに表示して欲しかった。
未知のキャラクターが出てくるワクワク感と
どういう結末を迎えるかという好奇心が刺激される作品。