昭和の終わり頃の田舎町を舞台に
少年たちの人間関係を描いた話。
悪ガキどもが集まったグループが
周囲の迷惑もお構いなしで
好き勝手に振る舞う序盤は眉をひそめたくなるが、
徐々に子供の頃の生々しい人間模様に引き込まれていく。
思春期真っ盛りの小学6年生の男子たちが
周囲に対して虚勢を張り、反抗心を抱え、
劣等感に敏感な様子が非常にリアル。
どの少年も複雑な家庭環境があり、
普通の生き方に憧れているのが痛々しい。
「スタンド・バイ・ミー」や「グーニーズ」とはまた違った作風で、
少年時代の不安定な心情を味わうことができる良作。