卓越したプログラミング能力を持ちながら
まともな人付き合いができない少年が
投資家として活躍する男性のもとで働き始める話。
パソコンを使ってハッキングを行うシーンが多々登場するが、
他作品と比べてやり取りされる会話にリアリティがあり、
少年が難しい局面を突破していく様子に説得力がある。
作中に登場するいろいろなサイバー犯罪の手法と
そういった強敵を攻め落とす発想に好奇心が刺激される。
ただ、ハッカー少年のキャラクターにかなりクセがあり、
発達障害特有の周囲の気持ちを考えない言動が頻繁に描かれているので
読んでいて疲れやストレスを感じる場面が多く、
感情移入しにくいところは好みが分かれるだろう。