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熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録

大手製紙メーカーの創業家に生まれ、
代表取締役会長を務めながらも
会社の金を使い込んだ井川意高が事件について書いたもの。


大金を不正に利用した背任事件のインパクトが大きいが、
ギャンブルに狂う様子を振り返った第1章が終わると
第2章~第4章にかけては企業を立て直したり
業績を向上させた経営論が書かれており、
管理職が持つべき視点が学べるビジネス書としても参考になる。


ただ、その後の第5章はひどくつまらなくて
芸能人との交際歴を自慢するような文章が続き、
安っぽい週刊誌記事のような内容だった。


第6章以降は不正発覚の前後を振り返ったエピローグといえる内容で、
反省の色は見せつつも言い訳や愚痴と感じる文章もあり、
言わば当人の泣き言が書かれているような印象。


つまりはギャンブル依存の異様な雰囲気が伝わる第1章から
ビジネス書として知見が得られる第4章までが本書の醍醐味なので
それを目当てに読むならまずまずといった印象。
犯罪者の言い分に耳を貸したくないという人には不向き。