大道芸人フィリップ・プティの手記をもとに実写化した作品で、
遥かな高所で綱渡りする夢を実現するまで話。
綱渡りの技術以上に、それを行うための場所選び、
現場の視察と潜入方法の確立、道具の用意と工夫、協力者集めなど、
準備の段階でかなりの苦労がつまっていることがわかる。
そのあたりをうまく描き、テンポよく楽しませてくれる。
見せ方もオシャレで登場人物にも感情移入もしやすい。
綱渡りはすごいとしてもそれだけで2時間も持つ映画になるのかと思ったが
退屈させない完成度に仕上がっている作品だった。