歴史ある名家4姉妹の三女と四女の
心苦しい恋愛模様を描いたもの。
谷崎潤一郎の代表作「細雪」の舞台を
平成5年の時代に置き換えて実写化しているが、
原作小説で描かれた昭和初期の時代に詳しくない人には
こちらの方が遥かに親しみやすいだろう。
本家と分家のしがらみや世間体、
4姉妹それぞれの想いが交錯するが、
見合い相手に対する次女の的確なツッコミが面白い。
全体的には重く暗い話なのだが、
次女と三女のキャラクターでずいぶん救われる。
豪華な俳優陣と、全4話というボリュームで
誰にでも観やすいドラマに仕上がっている。
【関連作品のレビュー】
細雪(1983年公開版)