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絶対内定2012 面接の質問

絶対内定シリーズと呼ばれる就職活動の教本。

面接で聞かれる可能性が高い質問を53個集めたもので
それぞれの質問において、面接官の意図や
どういうポイントを押さえて答えるべきかが簡潔にまとめられている。

仕事の関係で新卒学生への模擬面接をたくさん行った身としては
「面接官が何を聞きたいのか」「どういう部分をアピールすべきか」が
非常に的を射た形で説明されているので納得できる。

ただ、答え方の例がほとんど挙げられてないため、
ポイントから自分なりのセリフを作り出せる力がある学生でないと、
そういうポイントを押さえた回答がどんなものかわからないままだろう。
それぞれの質問に対して、いい例と悪い例を
もっと多くのパターンで紹介して欲しかった。
面接が苦手な学生ほどそういった具体例がある方が
正しい方向性をイメージしやすいだろう。

不満点としてはページのレイアウトが簡素で色分けや枠組みがされていないため、
サイズがバラバラの文章がただ並んでいるのは読みづらい。
また、各質問の左下にあるアドバイスで
学生が陥りやすいミスを警告しているのはいいのだが、
たまに「きみの気持ちはきっと伝わる。きみの気持ちが本物であれば。」のような
漠然とした感情論になっているようなものは参考にならない。

文章中に「コア」「我究」という言葉が唐突に出てくるが
それに対する定義の説明がないため、
これがどういった内容を指すのかがわからない。
他の絶対内定シリーズの本で定義しているのかもしれないが、
書籍単体ということで考えると、「意味がわかっている言葉」という前提で
話が進められているのは不便だ。

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