1950年後半のアメリカの田舎町を舞台に、
手作りのロケットに挑戦する4人の高校生の話。
実話が元になっている。
小さな田舎町で仕事といえば炭坑ぐらいしかなく、
よほど経済的に余裕がない限り、高校を出たら
炭坑夫になるのが当たり前の町。
そんな中、ふとしたきっかけから
ロケット作りに挑戦する決心をした主人公たち。
その苦労具合や周囲との人間ドラマが描かれている。
主人公の父親は堅物で頑固な存在として主人公のロケット作りの障害となる。
しかし炭坑夫としてリーダーを務め、人望も厚く、
息子のことも想ってくれているのがよくわかる。
ストーリーそのものは単純だし、出来すぎた展開にも見えるが
作品冒頭に挿入される通り、
「実話が元になっている」ということで説得力が強い。
どの登場人物も非常にいい「顔」をするのも特徴のひとつ。
まっすぐ空を飛んでいくロケットに夢を感じる人々の気持ちが
うまく表現された作品。強くオススメ。
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