内気で冴えない性格のため、周囲の人間、特に女生徒から嫌われている
高校生の少女キャリーを主人公とした話。
冒頭から不快感をガンガン感じさせる演出から始まり、
イジめられているキャリーの境遇を追体験させてくる。
イジメのリーダーとも言える女性の嫌らしさも容赦なく、
とにかく我が強くて遠慮のないキャラクターに仕上がっている。
そのまま最後まで続くのかと思いきや、中盤あたりは
青春映画として相当に持ち上げ、
そこから一気に落とされる手の込みよう。
最後の最後まで救いがなく、後味の悪さはさすが。
かなり見応えがあり、登場人物それぞれに強烈な個性があるのがいい。
1976年公開ということで、今から30年以上も前の作品だが、
映像的にもほとんど見劣りせずに楽しむことができる。オススメ。
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