2人の子供の面倒を引き受けたベビーシッターが
ちょっとした用で出かけたことから
さまざまなトラブルに巻き込まれる話。
2016年に公開されたリメイク版とは
筋書きもキャラクターもほとんど別物だが、
本作も非常に満足できる完成度だった。
ドタバタしたコメディという雰囲気のリメイク版に比べ、
オリジナル版はもっと現実的でシリアスな作風になっており、
危険の多い当時のアメリカ社会を反映した造り。
やたらと登場人物が多かったリメイク版とは違って
それぞれの性格や関係性が理解しやすく、
序盤から感情移入しやすかった。
また、本作を観るとリメイク版にはオリジナル版のオマージュが
いくつか含まれていることもわかる。
こまごまとした要素を伏線に活かしたり、
脇役も魅力的だったりとかなり丁寧に作られており、
今観ても見劣りする部分のない良作。
【関連作品のレビュー】
ベビーシッター・アドベンチャー(2016年公開版)