日本の大学病院を舞台に、日本の医局の問題を取り上げた話。
さまざまな現実問題をもとに大学病院の本質を暴き、
人間心理を突いた展開が続く。
天才的な技術を持つ医師を主人公に置く物語はたくさんあるが、
本作はそれだけに留まらず、登場人物それぞれの個性を活かし、
多くの見せ場を提供している。
特に研修医の伊集院は人間的な弱さを持ちつつも
確実な成長としっかりとした覚悟を感じさせてくれる。
病院内の派閥による本音と建て前、戦略、
また、医療に関する理想と現実など
非常に深く切り込んでいて読み応えがある。
読み出すと止まらないほど強い惹きがあり、
医療に詳しくない人でも大きな魅力を感じるマンガ。強くオススメ。