周囲からいじめられ、パッとしない高校生が
ふとしたきっかけから驚異的な能力を手に入れ、
スパイダーマンとなってニューヨークの街を悪の手から守る話。
テンポは非常によく、登場人物や背景を説明しつつ、
最終的なスパイダーマンの姿に進化していく流れがよくわかる。
素早く柔軟なスパイダーマンのアクションもいいし、
特に悪役のキャラクターが素晴らしい。
ただ、今作だけで延べ4人の男性の間を
フラフラと渡り歩くヒロインに感情移入できなさすぎた。
スパイダーマンが活動する原動力として設定されているはずだが、
かわいくもなく、すぐに目の前の男性に惹かれる一貫性のない彼女に
なぜそこまで魅力を感じるのかがわからない。
主人公の叔父に対する描写が少なかったり、
ハリーと親友と言えるほどの結びつきを感じなかったり、
あれほどいじめられていたのに
何も決着をつけないままあっさりと高校卒業したりと
あっさりとしすぎて薄っぺらく感じる部分が多いようにも感じた。
他の部分を犠牲にしてでも
ヒロインとのやり取りを重視したかったのかもしれないが、
それならヒロインをもっと魅力的で納得できるキャラクターにして欲しかった。
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