同名のマンガの16巻あたりまでをアニメ化した作品で、
下僕だった少年が戦で活躍しながらのし上がっていく話。
原作マンガではスケールの大きな話と派手な戦闘シーンに興奮したが、
アニメはかなり印象が異なる仕上がりになっている。
一番気になるのはキャラクターが3DCGで作られている部分で
アニメ調のタッチにはなっているものの、ギョロギョロと動く目や
迫力のない不自然な挙動がやたらCG臭く思える。
戦場でぶつかり合う大勢の兵士などは
緻密に描かれていてCGを活かしたとも言えるが、
敵をなぎ倒しながらその軍勢の中を進む様子は
逆に、非常に安っぽくなってしまっている。
CGを使うべきでない、というわけではなく
CGと手描き部分の使い分けや、CGの処理の問題が大きい。
さらに、原作では大きな魅力だった要素である、
武将たちが派手に両断されて打ち倒される描写もなくなっており、
戦闘の迫力が激減しているのは残念でならない。
ストーリー自体は追えるものの、本作品の魅力は伝わらないため、
アニメではなく原作マンガで楽しむことをオススメする。
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