落ちこぼれの主人公が憧れのアニメ制作スタジオに入社し、
さまざまな試練を経験していく話。
アニメ自体はテレビで放送されていても
その制作現場は目にする機会がないため、
そういった裏側がいろいろと描かれているのが面白い。
ひとつのアニメ作品ができあがるまでに関わる業務や
絵を動かしていくまでの苦労がひしひしと伝わってくる。
用語やテクニックをほとんど知らない主人公のため、
そのあたりにまったく詳しくない人でも
読み進めながら理解できるようになっている。
テンポもよく、どんどん新しい話題に移るスピード感も心地いい。
感情移入しやすいキャラクターたちと
好奇心を刺激される仕事内容のバランスがよく、
マンガを楽しみつつ業界のカラクリが理解できる秀作。