かつて天才卓球少女だった主人公が
男女混合ダブルスへの出場を目指す話。
ところどころに惹きつけられる演出はあるものの、
卓球ものとしても恋愛ものとしてもコメディとしても
中途半端な仕上がりに思えた。
卓球上達に打ち込む動機となるライバルのコンビは
勝手に自滅したり復活したりして
目標としての存在がブレるばかりだし、
主人公以外のメンバーの事情はあまり深く語られず、
なぜそこまでダブルスにこだわるのかが伝わってこない。
主人公たちの恋愛要素はあまりに唐突すぎるし、
仕事仲間たちの立ち位置もよくわからない。
これならもっと王道的な設定の方が楽しめただろう。
出演者が豪華なだけで、
映画としてはかなり薄っぺらい完成度になってしまった。