死期の近づいた友人を願いを叶えるため、
女子高時代の仲間たちを探し求める話。
1990年後半の女子高を回想しながら展開していくが、
授業が成り立たないほど荒れた学校で
同じ時代に中高生だった人でも共感しにくい点がある。
いくら90年代でもケンカシーンが多すぎるし、
援助交際やブルセラ、ドラッグなどが強調されすぎている。
また、ストーリー終盤の手紙の内容も
あまりにも強引すぎて非現実的すぎる。
そこまでの力を持っている人なら
友達を探さなくてもたくさんの人望を集めているだろうし、
20年前の友達以上に恩返ししたい人がいるはずだ。
キャスティングはよくできていて
過去と現在に雰囲気のよく似た俳優が割り当てられていたが、
肝心の主人公だけがイマイチで
広瀬すずの将来が篠原涼子というのは違和感が大きかった。
要所要所で流れる90年代のヒットソングにはグッとくるが、
ストーリー自体は一昔前のケータイ小説のような安っぽさで
当時の雰囲気に浸りたいという人以外には厳しいだろう。