爆発や水、気体などの絵として表現しにくい対象を
物理的な現象として分析しつつ
どのように描いていくかを解説したもの。
武器を使ったときの炎や爆発、
背景として描かれる雲や川、
多くの作品に登場する自動車など
いざ描こうとすると苦労するものについて
その原理や仕組みをわかりやすく説明している。
時間の経過とともにどういう現象が起こって
最終的な見た目になるのかがわかるのは興味深い。
日常生活でよく見るものでも、いざ説明されると
その構造を知らなかったことに気づかされる。
マンガやアニメーションを描く人が
きちんとした絵に仕上げていくためだけでなく、
CGムービーやゲーム制作に携わる人が
どう動かせばリアルに見えるのか考えるときにも役立つ良書。