工夫や判断が必要なことは引き受けず、
ただ指示された場所にいるだけのサービスを始めた男性の
日々のTwitter投稿をまとめたもの。
交通費以外の報酬を受け取らないとはいえ
食事に付き合う程度のサービスがどれほど役に立つかと思ったが、
意外にもただ一緒にいて欲しいという需要があることに驚く。
実際に役立っている様子が伝わってくるのは微笑ましいし、
書き込みの端々から作者の考える価値観や
世の中にいろんな人がいることが垣間見えて面白い。
能力を発揮するつもりのない消極的な作者と
表立って主張できない人々が織り成す絶妙な空気感が楽しめる本。