神戸で暮らす大学生たちが
周囲の人たちとやり取りする様子を描いたもの。
神戸近辺の地名や2000年前後の街並みが登場するので
そのあたりに詳しい人には親近感の湧く嬉しい設定だが、
マンガとしての面白みはあまりなく、引きも強くない。
登場人物が妙に多いが、どれも薄っぺらく、
わざとらしい言動ばかりで魅力的に感じる部分がない。
キャラクターの区別もしづらく、
誰が誰だったかいつまで経っても把握できない。
また、異なる人物のふきだし枠がつながっている上に
短い線で話者が指し示されているだけなので
誰のセリフなのかわかりにくい場面が多々ある。
神戸を題材にした作品という意味では貴重だが、
それ以上の価値を見出すことができなかった。