貧しい生活を強いられてきた女性が
資産家の屋敷に侍女として潜り込む話。
詐欺師と協力して財産を奪い取ろうと画策しつつも
徐々に令嬢と親しくなってしまう女性の様子と、
新たな章に切り替わるたびに
裏に隠されていた策略が明らかになる点が醍醐味なのだが、
いかんせん2時間半というボリュームに対して中身が薄い。
性描写がやたらと長く、富豪たちの変態趣味と
女性同士の濡れ場にかなりの時間が割かれているが、
筋書きとしてはそこまで意味がなく、中だるみするばかり。
また、カタコトの日本語を意味なく話す場面が妙に多く、
朝鮮語を母国語とする者同士が
わざわざ苦手な日本語でやり取りしているような違和感がある。
もっと大きなどんでん返しが体験できるかと思いきや、
サスペンスとしての面白みはほとんどなく、
ただ大げさな表現とベッドシーンを見せられるだけの作品だった。