銀行の地下金庫への侵入を試みる窃盗団の話。
主人公一味が計画を成功させようとする動きだけでなく、
貸金庫の中身をめぐって
さまざまな組織が絡んでいくところが面白い。
代わる代わる描写される登場人物に最初は戸惑うが、
キャラクターに特徴があるため徐々に整理できていく。
実話をベースにしたものは
エンターテインメント性が薄いものが多いが、
本作は緊迫感のある場面が展開される中で
それぞれの組織の思惑が少しずつ明らかになっていくという
サスペンス映画として楽しめる造りになっている。
社会の裏側を題材に
ヒリヒリとした緊張感が味わえる作品。