正義感にあふれる人気者の高校生が
自分に関する記憶をほとんど失った美少女と出会い、
家来という名目で付き合っていく話。
突飛な設定だが登場人物が非常に魅力的で
彼らの言動を見ているだけで楽しい気持ちになる。
主人公2人の圧倒的な強さを感じるケンカシーンも痛快だし、
言葉で煙に巻いていく展開も面白い。
前半、柊が孤立して辛い思いをする場面が長すぎる印象はあるが、
最終的に一応の解決を見せるので納得することはできる。
また、後半は筋書きやコマ割りの構成が雑に感じる部分があり、
エピソードの必要性や前後のつながりが伝わりにくいように思えた。
ストーリーの主目的がハッキリせず、
柊の正体や世界観が明らかになるのが遅いので
全体的にスローペースな印象だが、
これまでの西森博之作品と同様の面白さはあるので
そういった部分を期待するファンならまずまずといったデキ。