テレビドラマ「新参者」シリーズの劇場版で、
アパートで女性の腐乱死体が発見されたことをきっかけに
消息不明となった世帯主の男性の正体や
主人公の母親の過去に迫っていく話。
登場人物の関係性がややこしい上に
時代の異なる回想シーンが何度も挿入されるので
情報をうまく整理できずたびたび混乱したが、
終盤で明かされる真相で一気に評価が上がる筋書き。
それまで出てきた断片的な情報が見事につながり、
強い親子愛が伝わってくるところに感動できるし、
これまで明かされてこなかった主人公の母親についても
その全貌が明らかになり、まさに完結編といえる内容。
登場人物を理解するために
テレビドラマ版と「赤い指」を観ている必要があるが、
後半でグッと盛り上がる展開で
シリーズファンにも満足できる完成度だった。
【関連作品のレビュー】
新参者(テレビドラマ)
赤い指(スペシャルドラマ)
麒麟の翼(映画)
眠りの森(スペシャルドラマ)