薬物依存症で更生中だった息子が
施設を抜け出して家族のもとへ帰ってくる話。
それまでの状況や家族構成がきっちりと説明されず、
それぞれのやり取りからなんとなく察知させる見せ方は
どうにも面倒なだけであまり効果的に思えなかった。
また、薬物依存症から回復する素晴らしさではなく
いかに周囲の信用を失い、
迷惑がられる存在かが描かれるばかりだし、
すぐ癇癪を起こす母親の言動も加わって
見ていてひたすらウンザリさせられた。
過去に過ちを犯して落ちぶれた息子が
再び家族に迷惑をかけただけという内容で、
成長や立ち直りが味わえない気分の悪い作品だった。