解雇目前の映画監督と仕事を失った女優が
地図にも載っていない謎の島に乗り込む話。
タイトルから巨大ゴリラが登場することは明白なのだが、
島に乗り込むまでの過程にもかなり時間を割いており、
それぞれのキャラクターがしっかりと描かれていて面白い。
いつ死んでもおかしくない状況で
とことん撮影に執着する狂気じみた監督役は
あまりにぴったりのキャスティング。
大半が特撮のはずだが映像のクオリティはかなり高く、
どの場面も迫力と説得力があって素晴らしい。
島にたどり着いてからは退屈する暇がなく、
巨大生物の怖さがたっぷり味わえる展開ばかりで
3時間以上もの長さが苦にならない没入感がある。
キング・コングを主役にした作品の中でも屈指のデキだし、
いろいろな作品で題材にされる
巨大モンスターの元祖としても観て欲しい傑作。
【関連作品のレビュー】
キングコング対ゴジラ
キングコング:髑髏島の巨神
ゴジラvsコング