「アンパンマン」の作者として有名なやなせたかしが
自分の生い立ちや仕事について振り返ったもの。
「明日をひらく言葉」というタイトルからすると
読者に希望を与える言葉を紹介する本かと思うが、
実際には自伝のように人生を振り返るページが多く、
ぐいぐいと惹きつけられる内容で面白い。
今なお多くのキャラクターグッズで見かける
アンパンマンの作者ということもあって
順風満帆な人生や仕事ぶりかと思いきや、
意外にもいろいろと苦労したり
試行錯誤したエピソードが書かれていて驚いた。
アンパンマンに関わるもの以外にも
多岐にわたる分野で活躍してきたことがわかるし、
常に謙虚で人の役に立とうとする姿勢は
どんな立場にある人も見習いたい。
短くて読みやすいエピソードを通して
やなせたかしの人柄が味わえる1冊。